憧れの対面キッチン!その種類や特徴、メリットデメリットについて徹底解説
対面キッチンとはオープンキッチンとも呼ばれ、リビングやダイニングに対面する構造のものを指します。開放感があり、リビングを見渡しながら作業ができるため人気のようです。家族や友達と話しながら、子どもの様子を見ながらなど、並行して料理ができます。そのため、取り入れたい人もいるでしょう。対面式の種類とそれぞれの特徴を紹介します。
アイランドキッチンの特徴とメリット・デメリット
アイランドキッチンとは、調理スペースやシンクが壁から離れた場所に独立しているタイプのキッチンのことを指します。
開放的&大勢で使いやすい
1番のメリットは開放感でしょう。遮るものがないため、明るい照明の下で調理できます。壁に設置しない分、左右にも空間があるため複数人でも使いやすいです。家族や友達、子どもと一緒に料理できるでしょう。視界が広く部屋全体を見渡すことができるので、子どもの様子を見られます。
においと騒音、収納スペースに工夫を
周りに壁など遮るものがないため、調理中のにおいや音が気になるというデメリットがあります。リビングと一体化している間取りの場合、調理中のにおいが部屋中に広がってしまう場合もあるようです。におい対策で換気扇を稼働させると、音も気になるかもしれません。
対策としては、稼働音が静かになる工夫をされた換気扇や、サイレントシンクと呼ばれる水音が静かになる工夫がされたシンクを使用することです。においは換気扇や、窓の位置を工夫するなど部屋全体を換気しやすくすると軽減されるでしょう。収納問題もキッチンの壁に収納スペースを設けたり、アイランドキッチンそのものの収納スペースを大きく作ったりすると使いやすくなります。
セパレートキッチンの特徴とメリット・デメリット
シンクとコンロの場所が2つにわかれているキッチンのことをセパレートキッチンといいます。壁側にコンロ、対面側にシンクと台が別々になっているため、壁付けキッチンとアイランドキッチンの両方のよさがあると人気です。
作業スペースが2つで広々使いやすい
セパレートキッチンのメリットはシンクとコンロが2つにわかれていて、作業動線が短くなるところでしょう。セパレートキッチンは振り返るだけでコンロとシンクを移動でき、すぐ次の作業に移れるところが魅力です。作業スペースも2つあるため、分担しながら複数人で調理できます。コンロを壁付けのほうに設置すればにおいも気にならず、壁側の台を使用すれば調理に集中できるでしょう。対面側はオープンになっているので、こちらで作業をすれば家族とコミュニケーションを取りやすいです。
調理中の移動に注意
鍋や食材をシンク台からコンロ台へ移動する手間がかかります。その際に水滴が床にこぼれやすく、床が汚れやすいというデメリットが挙げられるでしょう。耐水性の強い床を選ぶなどの工夫が必要です。キッチンスペースにゆとりができる分部屋が狭くなってしまうため、間取りを考える際によく検討しましょう。
ペニンシュラキッチンの特徴とメリット・デメリット
ペニンシュラキッチンの特徴は、システムキッチンの右か左のどちらか片側だけが壁に接している点です。アイランドキッチンの片側だけを壁につけた形のものと考えると、イメージしやすいのではないでしょうか。
壁側コンロで、においや油汚れも気になりにくい
壁に接しているため、壁側にコンロを設置することでにおいが部屋に充満しにくくなります。壁があることで油汚れの飛び散りも防げるでしょう。また、換気扇は天井型と壁付けとどちらか選べるというメリットもあります。アイランドキッチンのような完全なオープンスタイルではないため、目隠し効果もあるでしょう。もちろん、調理をしながら部屋を見渡せたり家族と話ができたりと対面キッチンの機能も果たしてくれます。
開放感&収納が少ない
壁に接しているため、開放感には欠けるでしょう。しかし、省スペースで済むというメリットもあります。また、吊戸棚がないため収納スペースは少なめです。背面や別の場所に収納スペースを確保しておく必要があります。
L型キッチンの特徴とメリット・デメリット
アルファベットのL字型に配置したキッチンのことを、L型キッチンといいます。基本的にはシンクとコンロが90度で向かい合う形に設置されているようです。L型キッチンの2辺を壁に接した配置にでき、1辺を壁付に、もう1辺をオープンにすることもできます。壁付け、対面キッチン両方に対応できるタイプです。
作業&収納スペースがたっぷり
セパレートタイプ同様2つの台があるため、作業スペースが多く調理しやすいです。また、シンクとコンロが90度で向かい合うように設置されているため、横へ移動する必要がありません。シンクとコンロの距離が短くなる分、調理中の移動時間が短く作業効率が上がります。調理中は、冷蔵庫やシンク、コンロを往復しますが、距離が短いため楽に作業ができるのです。台が2つあるため収納スペースも2つあり、たっぷり収納できます。ただし、90度に曲がっているコーナー部分は奥行きが短くなってしまうため、あまり物を置けません。それも考慮して選ぶとよいでしょう。
広いキッチンスペースが必要
通常の横長のタイプよりも広いキッチンスペースが必要です。広々使える分、部屋に充分なキッチンスペースを確保する必要があります。90度のコーナー部分がうまく使いこなせないと、デッドスペースと化してしまうことにもなりがちなので注意が必要です。
キッチンに立つ時間が長くても、対面キッチンならその時間も家族と対話するなど楽しく過ごせます。間取りや使い勝手など自分に合ったものはどれなのか、実物を見て検討するとよいでしょう。