家の顔になる重要なスペース!注文住宅の玄関を造る際のポイントとは?
玄関はプライベートと外界とを分けて、住人を見送り出迎える場所であるのみでなく、来訪者が最初に目にする場所として、家の印象を決定づけるスポットでもあります。ずばり、玄関の間取りやデザインにこだわることは、単に家の出入り口を快適にする以上の意味合いがあるといえます。ここでは、玄関につき新築時に注意するべき点をいくつかご紹介します。
注文住宅の玄関は後々不満が出てきやすい
玄関の位置は、方角や道路との接し方等によって決まってしまうことも多く、その間取りや使い勝手については、十分に検討できないままになってしまうこともあります。一日に何度も使い、外から見える機会が一番多い玄関ですから、使いやすい空間を保ちたいですよね。ここでは、実際の新築の玄関で発生した失敗の例を対策方法とあわせて、ご紹介します。
収納不足
靴やその手入れ用品、掃除用具など、玄関に置かれるアイテムはさまざまなため、乱雑になってしまうこともあります。これでは見た目が悪いばかりでなく、使い勝手も悪くなってしまいます。このような場合、シューズクロークを設置することが有効です。
シューズクロークとは、玄関横の大きな収納スペースになります。これを設置することで、靴以外にもさまざまなものを収納することが可能になります。たとえば、かさばってしまうスポーツ用品、子供のおもちゃや部活の道具なども、そのまま収納することができます。
狭い
そもそも、玄関に十分なスペースを割くことが困難な場合もあると思います。また下駄箱を設置した結果、どことなく圧迫感が出てしまうこともあります。このような場合は、間取りを工夫してみましょう。吹き抜けにして天井を高くしたり、高い位置に窓を設けたりすることで、開放感が感じられ、空間を広く見せることができます。ホワイトやベージュといった明るい色合いを採用することでも、同じ効果を得ることができます
湿気と臭い
玄関には沢山の靴を収納しますから、とくに梅雨時や夏場は、湿気や臭いがこもりがちです。そこで、換気性能の良い窓や玄関ドアを選びましょう。いわゆる上げ下げ窓は、風が通りやすく換気に適しています。また、鍵を閉めたまま自然換気が可能な窓や玄関ドアもあります。
タイルの汚れが目立つ
玄関の床タイルは、埃や泥といった汚れが溜まりやすく、タイルの色によっては汚れが目立つこともあります。明るい色のタイルでは、どうしても泥汚れが目立ちやすくなります。こまめな掃除が難しい場合には、濃い色合いのタイルを選ぶとよいでしょう。グレーは砂ぼこりが、ブラウンは泥汚れが目立ちづらくなります。
照明スイッチ
外から家に帰ってきて、荷物で両手がふさがってしまっている、という経験をしたこともある方は多いのではないでしょうか。とくに夜は、照明のスイッチを探すのにも一苦労ですよね。そこで、照明には人の動きを検知して自動で点灯、消灯を行う人勧センサー搭載の照明がおすすめです。点灯時に安心で、さらに消灯忘れを防ぐこともできます。
注文住宅の玄関ドアを選ぶ際に意識するべきポイント
間取りやデザインに大きく影響を与える玄関ドアについても、選び方のポイントをチェックしておきましょう。
開き勝手
一般住宅で使われる玄関ドアの開き勝手は、まず開き戸と引き戸に分けられます。それぞれがいくつかのタイプに分類でき、全部で5種類あります。
①片開き
押したり引いたりする、一番シンプルなタイプのドア。
②親子開き
片開きタイプに子扉を組み合わせたタイプ。大きな荷物を出し入れする場合に便利です。
③両開き
片開きタイプのドアを二枚並べて設置するもので、左右どちらからでも出入りが可能。豪華な雰囲気になります。
④片引き
一枚のドアを左右に動かす方式のドア。見た目がシンプルな点が特徴です。
⑤引き違い
片引きを二枚重ねた方式。二枚あるドアのどちらからの出入りも可能です。
開き勝手によって玄関の使い勝手も変わってきます。使い方や好みに応じて、最も合うものを選びましょう。
採光
採光窓を備えているタイプの玄関ドアもあります。ただの一枚ドアよりもデザイン性が高く、豪華な印象のものも多く、室内の明るさ確保に役立ちます。一方、外から中が見えやすくなってしまうこともあり、防犯面で不安が残るという場合もあります。
断熱性
意外と見落としがちですが、玄関ドアの断熱性によって家の温度が変わる場合があります。たとえば、熱伝導率の高いアルミ製のドアを設置するとします。温暖な地域では夏場は非常に暑くなりますし、寒冷な地域では冬場は非常に寒くなってしまいます。日当たりの良し悪しによっても同様です。住所の気候等から、断熱性も加味して考慮しましょう。
注文住宅の玄関は外観デザインにもこだわろう!
玄関はまさに「家の顔」と言うべきスペース。外観デザインによってその家の印象はガラッと変わります。パターンを知ってイメージを深めていきましょう。
庇や屋根をつける
屋根や庇をつけると、雨や日光が直接玄関に当たるのを防ぐことができます。出入りの際には非常に便利ですし、変色やひび割れといった玄関自体の劣化を防ぐこともできます。間取りによっては、2階のバルコニーを庇代わりにすることもできますね。
ポストやインターホンの位置
ポストやインターホンの設置場所も、玄関の使い勝手に影響します。インターホンを玄関ドアの隣につけるか、門柱を立ててそちらに設置するかによって、来訪者のインターホンの見つけやすさは変わります。ポストについても同様です。1つのアイデアとしては、デザイン門柱を設置し、そこに表札やポスト、インターホンをまとめるという方法もあります。住宅のデザインに合うものを見つけてみてくださいね。
家の顔になる重要なスペースでありながら、いざ住んでみると意外と不満が見つかる玄関。ここでご紹介したさまざまなアイデアを参考に、事前に不満点になるポイントを回避し、おしゃれで使い勝手の良い玄関を目指しましょう。