家の中に「ほっと一息できる居心地のよい空間を作りたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。近年では、お家で過ごす時間が増えたという方も多く、せっかく家づくりをするのであれば居心地のよい空間づくりが大切です。そこで、この記事では居心地のよい空間を作るためのポイントや空間設計のコツについて紹介します。

自宅内で落ち着く場所はリビング？

住まいのプロフェッショナルである、大手ハウスメーカーのダイワハウスが独自で調査したアンケートによると、家の中でとくに落ち着くと感じる場所や居心地のよい部屋について、リビングと回答する方が半数を占めました。リビングは食事、家族の団らん、テレビを見る、作業をするなどさまざまな用途があり、何かをする時に自然と落ち着ける場所として活用できます。

また、「普段自宅のどこで長い時間を過ごしているか？」といったアンケートについても、リビングと回答する方が一番多く、「居心地のよい場所」と「長く過ごせる場所」に求められる要素はおおむね一致しているといえるでしょう。

居心地のいい部屋づくりのポイント

理想的な居心地のいい部屋を作るためには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。部屋づくりのポイントについて解説します。

部屋のレイアウト

居心地のいい部屋づくりでまず重要となるのは、空間のレイアウトです。これによって、部屋の居心地に大きく影響するため、間取りや部屋のサイズなどに考慮しながら最適な位置に家具を配置したりレイアウトを行ったりすることで、落ち着きのある居心地のいい空間を演出することが可能です。

余計なものを置かない

とくにリビングなどの広い空間には、物品を置きたくなってしまいがちですが、居心地のいい空間を作りたいのであれば、なるべく余計なものを部屋に置かないようにしましょう。ものが散らかっている空間では、落ち着いてまったりと過ごすことはできません。どうしてもものが多くなってしまう場合には、収納家具などを活用しながらものを収納する場所をしっかりと決めてあげることで、美しく快適な空間にすることができます。また、収納家具を選ぶ際にも、部屋のテイストなどを意識しながら統一感のあるデザインのものを選ぶことで、より一層心地よさが増すでしょう。

植物やライティングで心地よさをアップさせる

部屋に植物を取り入れたり照明の灯りなどを意識したりすることで、ワンランク上の心地よさを手にすることが可能です。さまざまなシーンに合わせて部屋の電球の光を調整し、ライティングを変えることによって、空間に心地よいムード感を生み出すことができます。また、部屋に植物や自然の彩りを加えることで、見ているだけでリラックスできる癒しの空間を演出することもできます。とくに植物は手軽に取り入れやすく、すぐに効果を実感できるためおすすめです。

居心地のよさのために設計で大事にしたいポイントは？

居心地のよい部屋を生み出すためには、設計から空間づくりを意識することも大切です。

空間に余白を作る

部屋や空間に余白やスペースを作ることで、全体にゆったりとした雰囲気を生み出すことができます。余白が生まれるとそこにものを配置したくなる気持ちもわかりますが、あえてスペースを空けておくことで圧迫感を感じさせないくつろぎ空間へと仕上げることが可能です。

たとえば、空間を広く使えるように背の低い家具やインテリアを並べることで、部屋の上部に余白が生まれ開放感を演出できます。

住みやすい導線を意識する

間取り決めや設計の際に、過ごしやすさや動きやすさを意識した導線にすることで、居心地の良さと快適さをアップさせることができます。また、ものを配置する際にスムーズな導線を意識することも大切です。もしも、設計や家具の配置を適当に考えたりしてしまうと、居心地の悪い空間となってしまう可能性が高いです。

そのため、動く時に邪魔にならない場所にソファを配置したり、自分や家族が生活しやすい間取りにしたりするなどして、心地よく伸び伸びと空間を使える導線を意識しながら、部屋の設計や家具の配置を考えてみるとよいでしょう。

部屋のカラーやテイストなどを統一する

部屋のカラーコーディネイトやテイストも、居心地のいい空間を作り上げる際の重要なポイントとなります。ひとつの空間にさまざまな色を取り入れるほか、異なるテイストの家具やインテリアなどを並べてしまうと、統一感がなく居心地の悪さを感じてしまう可能性が高いです。

居心地のいい空間を演出するのであれば、空間全体をやわらかなトーンで統一し、同系統のテイストで家具やインテリアをまとめるのがよいでしょう。

まとめ

この記事では、自宅で落ち着くと感じる場所の特徴や、居心地のいい空間づくりや設計の際に意識すべきポイントについて紹介しました。居心地のいい空間を作り上げるためには、空間や部屋ごとに適した空間演出も必要ですが、まずは自分にとって落ち着ける要素とは何かを考えることが大切です。ぜひ今回紹介した心地いい空間作りのコツなどを参考に、自身に合った落ち着ける空間を作り上げてみてください。

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